ゴキブリを殺す私と飼う先生。
こんにちは、アメルカです。
こんなにも嫌な経験はないですね~。
小学生、低学年の夏。
当時、築何十年も経つ実家の廊下には電気がありませんでした。
お風呂上りになぜか駆け出したくなった私。
暗い廊下を走り抜け、奥にある祖母の部屋に向かった。
「走り抜け」、とかカッコよく書いてみたけど、3、4メートルしかない廊下だ。
途中・・・踏んだ。
何かが、私の足の裏で潰れた。
ゴキブリ。
子どものゴキブリだったので、サイズは小さいゴキブリだったが、
ゴキブリはゴキブリ。
大人のゴキブリにはが羽があるし、威圧感もあるし黒光りもすごいけど。
小さくても大きくてもゴキブリだ。
お風呂上がりの足で踏んでしまい悲鳴をあげた嫌な記憶。
ゴキブリについて調べてみた。
・世界中にはゴキブリを食用とする地域も多く、中国などでは漢方薬として重宝されている(種類によるだろうけど)。かつては日本でも食用ゴキが食されていた。(無理ーーーー!!)
・ゴキブリは何でも食べる…接着剤、石けんや人間のアカや髪の毛まで。ゾッとするわー
・ゴキブリの脳は頭部にはないため、頭部がなくなっても少しの間(1週間くらい)生き延びれる。が、エサがなくなり死ぬ。やつらは少量の水さえあれば何週間も生き延びれるからね。
・ある種のゴキブリの脳のなかに、MRSA感染症や病原性大腸菌といった、人間が死に至る細菌に対する、天然の抗生物質を作るシステムがあると研究がすすめられている。いつかゴキブリが人間の命を救う日が来るかも。
・人間で考えると、ゴキブリは時速320kmで走れるのだ。うらやましいぜ。
・森の中ではゴキブリが枯れ葉や腐った木などを食べ、土へかえす重要な役割を担っている。また、ゴキブリはトカゲなどのエサでもあるため、ゴキブリがいなくなると自然は生きてはいけない。(もちろん人間も)
・4,000種類以上のゴキブリが世界には存在するが、そのうち30種類程が家に住みついている。全てのゴキブリが悪なわけではないのだ。(人間目線でただ気持ち悪がって、ゴキブリが悪者になっているのも事実)地球は人間のものではない。
とはいえ、やっぱりゴキブリは気持ちが悪い。
個人的には生まれたての2ミリくらいの赤ちゃん1匹なら可愛いと思ってしまうが。
ゴキブリをペットにしていた塾の先生
高校の時に半年間くらい通っていた個人塾があり、1人の男の先生が宿題でわからない所を教えてくれていた。
ある日塾に行くと、先生がケースに入ったゴキブリを観察していた。
ニヤリと嬉しそうな先生。
塾に行くといつも第一声が「お嫁さんは~?」だった独身先生。
(当時32歳くらいかな?)
頭が良く、とても変わり者の先生だったので、ある日急にゴキブリ観察に目覚めたのだ。
男子生徒もおもしろがって見つけたゴキブリを先生に提供していた。
ケースの中でゴキブリは卵を産み、赤ちゃんが大量に生まれた。
嬉しそうな先生。
私も生命の営みは神秘的なものなので、いくらゴキブリでも嫌いではない。
飼い始めのころはゴキも数匹だったのでたまに観察していた。
(ケースの中にいる安心感から、普段まじまじと見ることのないゴキブリは不思議だった)
数が増えてからはカオスすぎて気持ちが悪かった。
小さな塾の隣はおいしいと人気の中華料理店。
しばらくして閉店してしまったのは、何が原因だったのだろう・・・。
(恐ろしくて考えたくもない)
先生がゴキブリをペットにし始めてからしばらくして私はその塾をやめた。
あれから10年以上経ったが、塾は繁盛しているのか、少し良い場所に移動していた。
もうゴキブリは飼っていないだろう・・・。(そう願うよ)